~セミと記憶~ ただ追いかけていた 

お疲れ様~。
仕事が終わり家へ急ぐ。
今日は何を食べようか。。
一人暮らしを始めてからというもの、毎日何を食べるかで悩んでいる気がする。
だいたいお弁当やお惣菜を買うことが多い
たまにお店でテイクアウトすることもある。

今日はお寿司だ。
缶のチューハイを片手にディナーを始める。
毎日何を食べるか考えるのは正直ストレスではあるが、意外と好きな時間なんだ。

そして決まって物思いにふける。

 




~~~~⏳🕰️
ミーン ミーン  セミの鳴き声を聞くとウキウキしていたあの頃。今日も虫籠を持って出掛ける。
バッタを捕まえた!
よく跳ねるバッタだった。
友達に自慢する。



へっ!バッタの時代は終わり!
今はカマキリだろ!




~~~~
俺のカマキリかっこいいだろ?
また自慢してみる。


あ~かっこいいね。
実は最近、野球を始めてさ、もう虫探しには興味ないんだよね。


 
俺も野球を始めた。
スポーツなんて自分が始めるとはおもっていなかったが、野球は楽しく、熱くなれるし、意外と合っていたのかもしれない。
新しい仲間もできた。
体育の成績やスポーツテストの成績がぐんと伸びた。たしかな成長を感じて嬉しかった。


でも俺はなぜかいつも一歩出遅れてしまう癖があることを悩み始めていた。


友達が出来るようになった変化球を見せられた。
ただ、遊びでピッチャーの練習をしていただけなのに、
試合で投げてみるか。と提案される友達がいたり。

俺も同じことをやっているのに
人より秀でるものはなかった。。


~~~
打て打て! ドンマイドンマイ!
次第にベンチから声を出すことが俺の試合になっていた。

それも大切なことだとは理解していても、悔しかった。情けなかった。

この時くらいからだろうか。。
才能がないと何も始まらない。
何者にもなれないということを考え始め、ひねくれた性格になったのは。。。